心不全

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割を果たしています。何らかの原因でこのポンプ機能が低下し、全身が必要とする血液を十分に供給出来なくなった状態を『心不全』と呼び、『急性心不全』・『慢性心不全』に分けられます。

⚫︎急性心不全
ポンプ機能が何らかの原因で急激に低下して発症する心不全です。

⚫︎慢性心不全
何らかの原因によりポンプ機能の低下が長期間持続することで発症する心不全です。

心不全の原因は多岐にわたりますが、主な原因は以下の通りです。

・虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)
・心臓弁膜症
・心筋症
・不整脈
・高血圧
・糖尿病
・甲状腺機能異常　　
・加齢　

心不全の主な症状は以下の通りです。

・息切れ
・起坐呼吸(横になると息苦しい)
・動悸
・浮腫み
・疲れやすい
・食欲低下

⚫︎血液検査
心不全の原因やリスクを調べたり、BNPという心不全マーカーを調べたりします。

⚫︎胸部レントゲン
心拡大・胸水・肺うっ血の有無など心不全の兆候がないかどうか調べます。

⚫︎心電図
虚血性心疾患や不整脈の有無などを調べます。

⚫︎心臓超音波検査
心臓の機能を評価したり心臓弁膜症の有無などを調べたりします。

病状・原因に応じた薬物治療や手術療法が行われます。

心不全が疑われる場合、当院では上記のような検査を行なって心不全の有無や原因を評価し、病状に応じた適切な治療を行います。
より高度な検査・治療が必要な場合には、当院の提携医療機関または御希望される医療機関へご紹介いたします。