重症度によってに以下に分けられます。
⚫︎I度房室ブロック 心房から心室への電気伝導が正常よりも遅くなった状態ですが、実際の心拍数は減少しませんので全身への血液供給に支障は起こらず、多くの場合は治療の必要はありません。
⚫︎II度房室ブロック 心房から心室への電気伝導が時々途絶える状態で、二つの型に分類されます。
・ウェンケバッハ型
心房から心室への伝導が一拍ごとに徐々に悪くなっていった後に伝導が一瞬途絶えてしまう状態です。通常は治療を必要とすることはありません。
・モービッツII型
心房から心室への伝導が突然途絶えてしまう状態で、ウェンケバッハ型に比べて危険性が高い状態です。
⚫︎III度房室ブロック 心房から心室への電気伝導が完全に途絶えている状態で、完全房室ブロックとも呼ばれます。極めて危険性が高い状態で、突然死することもあります。
洞不全症候群の治療と同様です。脈が遅くなるようなお薬を内服している場合や、原因疾患によって脈が遅くなっている場合、まずはそれらへの対処・治療を行った上でペースメーカの必要性の有無を検討します。